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フレッシュ&ジューシーな泥を喰らえ!!Robert Cray「Who’s Been Talkin’ 」

スローテンポで重たくて泥臭い。
ブルースへの一般的なイメージはこんな感じだと思う。

もちろん間違いではないが軽やかで踊れるナンバーがたくさんある。
ブルースはダンスミュージック。

最近のお気に入りがこれ。

ロバートクレイのWho’s Been Talkin’
1980年にトマトレコードよりリリースされた。
原盤はかなり希少らしくチャーリーという再発を得意とするレーベルによって再発されている。
(チャーリーはTボーンウォーカーの再発でも有名)

ロバートクレイはコンテンポラリーブルースを語る上で外せない人物。
ロバートクレイの一音、一声にブルースへの愛情がひしひしと伝わってくる。

そんなロバートクレイのブルースへの熱い思いと自身の瑞々しい感性が混ざり合って生まれたのが本作だ。
軽くもないし、重くもない。
重くないし、軽くもない。
全曲、珠玉のダンスナンバーとなっている。

10曲中5曲はカバーであるがロバートクレイ節にアレンジされていてほぼオリジナルといってもいいくらい。
しかし、そこにはリスペクトが確実に根を張っているのを感じる。

特にジェシーフォーチュンのカバーである1曲目の”Too many cooks”は必聴である。
弾むようなバンド全体のリズム(特にハープのリズムが良い)と少し前のめりなロバートクレイのボーカルが絶妙にマッチ!
これ1曲で朝まで踊り狂えます。

そして2曲目のオリジナルナンバーのザ・スコアで少しトラッド寄りなブルースナンバーを聴かせてくれるのもロバートクレイの抜かりないところだ笑

そんなロバートクレイがギターを始めたのは高校生のときにフェスでアルバートコリンズのギターの音を聴いたのがきっかけ。

こういうピュアな人にしか出せない音があるんだよ。

文章:菅原翔一