



私は小学校5年生から6年生までの1年間、実際に福井県の特別支援学校に通っていました。
(ペルテス病という足の骨の病気の治療のためです)
今日は自分のお子様を特別支援学校に通わせるかどうか悩んでいる親御さんのためにこの記事を書きます。
特別支援学校とはいったいどんなところなのでしょうか?
今日は特別支援学校に関する記事の1本目として
「特別支援学校に通っていた経験から感じたメリット・デメリット」にフォーカスします。
そもそも特別支援学校とは?特別支援学級との違いは?
特別支援学校とは
心身に障害を持っていたり、大きな病気を患う子供が通う学校のことです。
幼稚部、小学部、中学部、高等部の4つの部に別れています。
2007年より前は
・盲学校(目の見えない子供が通う)
・聾学校(耳の聞こえない子供が通う)
・養護学校(その他の心身の障害、病気を持つ子供が通う)
としてそれぞれ3つの学校に分かれていました。
この3つの学校が特別支援学校として合併されることになりました。
(私が通っていた時はまだ養護学校という名称でした。)
特別支援学級とは
「学校」と「学級」の違いなので少し混同してしまいそうですが・・・
特別支援学級は障害のある児童生徒のために通常の小中学校内に設置される学級のことです。
通常学級での学習指導が難しい子供たちのために1人1人に合わせた適切な学習を行うことが目的に設置されています。
ちなみに高等学校においては特別支援学級を置いている学校はほとんどありません。
特別支援学校(養護学校)に実際に通って感じたメリット
それでは実際に特別支援学校に通って感じたメリットについて書いていきます。
①施設のバリアフリー完備

当然ですが、僕が通っていた特別支援学校はバリアフリー完備でした。
階段と一緒にスロープが併設されていたり、手すりがいろんなところに設置されていて安心感がありました。
実際に通っていたときに片足は装具を装着して歩行する状態なので、ツルンと滑って手すりに助けられたことがたくさんありました笑
また特に助かったのがトイレですね。
車椅子でも使えるようにバリアフリー化されていて安心感がありました。
②少人数制のクラスで学力がアップした

気になる授業でしたが、少人数のクラス(2〜3人)だったので結果として学力があがりました。
当時の僕はお世辞にも学力が高いとは言えなかったのですが・・・(特に算数は壊滅的でした笑)
先生が熱心にそして工夫して教えてくれたので点数が激あがりしました。
ちなみにクラス編成は同じ学年で基本的に組まれていましたが、先生の数の都合で教科によっては5年生、6年生合同のクラスがあったりしました。
体育は全学年ごちゃ混ぜでした。(みんなでゆるーくバドミントンをやったりしていて楽しかった!)
③同じ病気、その他の病気の友達のお陰で孤独感が少なかった

特別支援学校では自分と同じペルテス病の子もいて、心の支えになりました。
これが普通の学校に通っていたら恐らく強い孤独感を感じていたことと思います。
ペルテス病以外にも
・複雑な骨折
・心臓の病気
・脊椎二分症
などの人たちも同じクラスにいました。
授業で自分の病気、怪我、症状などをシェアする授業もあったので自然にお互いのことを知って助け合う雰囲気がありました。
ここは特別支援学校ならではの感じでした。
正直、ペルテス病と診断されたときはメンタルが地の底まで沈みましたが、クラスメートの自分より重い病気のことを知って
「自分なんてまだマシだ!」
と思い知らされましたね。
でもそこには悲壮感はあまりなくて、毎日明るく楽しい雰囲気に溢れていました。
特別支援学校(養護学校)に実際に通って感じたデメリット
次に特別支援学校に通って感じたデメリットについても書いていきます。
正直あまりデメリットらしいデメリットは感じてないのですが強いてあげるのであれば・・・
クラスの入れ替わりが激しい
クラスの入れ替わりが激しかったことを挙げたいと思います。
特別支援学校なので、みんなで一斉に卒業!という訳ではありません。
(卒業式はもちろんありましたが)
それぞれの病気の治療が完了したらそれぞれが自分の学校に戻っていく、という感じでした。
なのでせっかく仲良くなった友達が自分より先に特別支援学校を去っていくというのがよくありました。
仕方ないと言えば仕方ないのですが少し寂しかったですね。
結論:特別支援学校(養護学校)に通ってよかった!
結論として特別支援学校に通ってよかったと思います。
普通に生活していてなかなかできない経験ができました。
またクラスメートたちの病気を知って自分が普通に生活できるということが本当に有難いことなのだと思い知りました。
今回この記事を書いていて久しぶりに養護学校時代の恩師に会いたくなりました。