ブルース

ディスコ×Blues! Syl Johnson 「Ms. Fine Brown Fame」で踊る!

ブルースってイマイチ、テンションあがらない・・・
「ブルースで超ノリノリなアルバムないかな?」

あります!

今日はSyl Johnson(シル・ジョンソン)のアルバム「Ms. Fine Brown Fame」を紹介します。
このアルバム、超ノリノリです!

一言でまとめると・・・
ディスコ×ブルース&ソウル!

とにかく・・・ノリノリです!

 

シルジョンソンってどんなアーティスト?

まずシルジョンソンというアーティスト について軽く触れたいと思います。

シルジョンソンは1936年生まれのギタリスト兼ボーカル兼音楽プロデューサー。

マジックサム、ジュニアウェルズ、そしてハウリンウルフなどのバックでもともと演奏していました。
(それはファンキーになりますね笑)
特にマジックサムはシカゴに引っ越したときにお隣さんだったこともあり親交が深かったそうです。

1959年よりソロデビュー。

持ち味はキレッキレの歯切れの良いギターに幅広いスタイルのボーカル。
(ラップもキレキレ!)

このアルバムについて

本作Ms. Fine Brown Fameは1982年にマイナーレーベルのBOARDWALKからリリースされました。
バックをつとめるのがジェームスコットンバンド。
ノリノリになってしまうのはもはや必然でしょうか笑

ジェームスコットンも06.You Don’t Have to Godでハープを吹いております。

このアルバムの魅力

一言でもうノリノリ!がこのアルバムの魅力なのですがもう少し細分化したいと思います。

①ベースがとにかくノリノリ!

Herman Applewhiteという人がベースを弾いているのですが・・・
めっちゃいい仕事してます。

ファンキーで骨太なベース!
これは踊らずに聴くことが逆に難しい。

本作はベースミュージックといってもいいくらいベースが前面に出ています。

②80年代なディスコサウンド

このアルバムは全編を通して80年代なディスコなサウンドになっています。
これがめっちゃブルースに相性ばっちり。
80年代な空気の中でトラディッショナルなブルースが仲良く混ざり合っています。

③シルジョンソンのボーカル

この人はギターも本当に素晴らしい。
カッティングはキレッキレッ!
しかしやっぱりシルジョンソンの魅力はボーカルなんですよね。

ノリノリでイケイケドンドンなボーカルから、03.のThey Can’t See Your Good Sideみたいな心傷ついた人を優しく包みこむボーカルまで。
そして更にラップまで!

それを器用だな〜と思わせるのではなく、あくまで自然に「めっちゃ良いなぁ」と思わせてくれる。
本当の意味で実力のあるボーカルです。

収録曲

01.Ms. Fine Brown Fame

ベースのリフに、ギターのカッティングが重なっていくイントロがたまりません。
そしてスピーカーから飛び出してきそうなシルジョンソンの勢いのあるボーカル。

しかもラップも器用にこなしちゃう。

初めて聴いた時「音楽ってやっぱり自由でいいんだ!」と無性に感動したのを覚えています。

02.Keep On Loving Me

THEソウルナンバー。
印象的なベースリフがクセになります。

バックコーラスの盛り上げ方もいい!

03.They Can’t See Your Good Side

本作で一番しっとりしたソウルナンバーです。
「あいつらはあんたのいいところを見ていやしないよ」というタイトル。

悲しみの中で視野が狭くなってしまって自分のことを責めてしまう。
自分にいいところなんて一つもない。
真面目な人ほど陥りがちな状況ではないでしょうか。

そんなときに手を差し伸べてくれる優しさがこの曲にはあります。
その優しい手は力強く、頼もしく、聴く人を引っ張り上げてくれます。

04.Groove Me

ディスコブルース。
構成は分かりやすい12小節のブルース。
それがディスコ調になっている!

初めて聴いた時ブルースってディスコにこんなに溶け込めるのかと感動しました。

バッキングの歯切れのよいギターが最高です。

ギターソロもお洒落です。

05.Sweet Thing

アナログだとB面1曲目になるこの曲。
もう最高!

印象的なベーススラップのリフでグイグイ引っ張っていく。
そこに加わる管楽器。

これは踊らずに聴けるか!

間奏のベースだけになるところは両手あげてうわーって歓声あげたくなります。
(一人で部屋にいるときは実際に歓声をあげることもあります笑)

06.You Don’t Have To Go

ゆるーいブルースの大御所(?)のジミーリード の有名曲のカバーです。

このアルバムはなんとジェームスコットンもハープを吹いています。
このハープが遊び心があって楽しい。

07.It Ain’t Easy

本アルバムの最後を飾る曲です。

ハープとベースが絡み合ったリフがかっこいい。
音数が少なくてメロディアスなギターソロも最高です!

まとめ

本日はシルジョンソンのMs. Fine Brown Fameをご紹介しました。
ディスコ×ブルース&ソウルでめっちゃノリノリな名盤です。

このアルバムは踊らずに聴くことが難しい。
それくらいノリノリ!

コロナ渦の今だからこそこのノリノリを届けたいです!!