ギター

ヴィンテージのギター弦はこれで決まり!Martin RETRO弦

「憧れのヴィンテージのアコギをやっと手に入れた!!」

「枯れた音が最高!」

「でもヴィンテージギターには何の弦を張ればいいんだろう?」

このように悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
僕も憧れのヴィンテージギターを手に入れたのはいいけど、どんな弦を張ればいいのかな?と悩んでいた時期がありました。
そもそも選択肢(弦の種類)が多いんですよね。
アマゾンで「アコギ 弦」で検索をかけると2000件以上の商品がヒットします。

僕自身もヴィンテージギター(アコギ)に合う弦を探し求めていろんな種類の弦を試してきました。
今日はそんな僕が今はこれがベスト!と思って使っている弦を紹介します。
それがマーチンのRETRO弦(MM12)です。

少しでもヴィンテージギターには何の弦を張ればいいんだろう?と悩んでいる方の参考になればと思います。

マーチンRETRO弦とは?

RETRO弦はその名前の通りマーチンが1930年代に製造していた弦を復刻したギター弦です。
ニッケルと銅を独自にブレンドした「モネル」という素材を使用しています。
そのためルックスはエレキ弦のようなシルバーとなっております。

そのまま復刻したという訳ではなく、ゲージは現代の規格に合わせているようです。

価格はサウンドハウスが一番最安で980円+税。
他のマーチン弦に比べるとやや高めですね。

RETRO弦の外観

なんといってもこのシルバーの外観が一番特徴的です!
まずRETRO弦の最大の特徴はなんといってもシルバーのルックス。
戦前ブルースで使用されていたギター弦も銀色に輝いていました。
このルックスでカントリーブルースのフレーズを弾くと・・・
なんというか・・・物凄く浸れます(笑)

有山じゅんじさんとレトロ弦の思い出

このルックスには個人的な思い出があります。
大阪が生んだザ・ラグタイムマスター、有山じゅんじさん。
そんな有山さんとライブの後の打ち上げの席に呼んで頂いたことがあります。
(ありあまる光栄!嬉しすぎてバチが当たるかと思いました!)
そのときにこのレトロ弦を張った僕のギターを弾いて頂くという大変名誉なことがあったのです。
弾く前に「なんでエレキの弦を張ってるの?」と聞かれました笑
(弾き終わった後に「この弦ええなぁ!」と仰っていました)

このルックスは話のネタになると思います笑

RETRO弦の弾き心地

モネルという特殊な素材を使っている弦なので「弾き心地はどうなの?」と気になる方もいらっしゃると思います。

至って普通です笑

テンションも気になるくらい強い、弱いと感じることはないですね。

つまり他の弦から張り替えても今までと同じフィーリングで弾けると思います♪

RETRO弦の音質

「素朴でナチュラル」
これに尽きると思います。

食品に例えるとプレーンヨーグルトでしょうか。
弦の主張が少ない。
公式ホームページではギター本来の音を引き出すと書いてあるのですが、その通りだと思います。

中音域、低音域が抑えられたマイルドで優しい音。。
しかしその優しい音の芯にある力強さ。

↑参考までにラグタイムギターの王様、ブラインドブレイクの動画を張っておきます。
イメージ的にはこの音に近いです。

RETORO弦の耐久性

RETRO弦の耐久性も個人的に推したいポイントです!
なんと・・・コーティング弦かと思うぐらい長持ちするのです!

2ヶ月ぐらい張りっぱなしでも全然錆びない。
(どうもモネル素材は海水、食塩水に強い特徴があるそうです。だから手汗にも強いのでしょうね。)

分かりやすい比較としてマーチンのスタンダードな弦であるM140は450円+税。
この弦とは約2倍の価格差があります。

しかし3ヶ月くらいの使用には軽く耐えるのでコスパ◎

あと不思議なことに張って時間が経つにつれて中音域から高音域が鳴ってくるような印象があります。
まるで少しずつ弦が熟成して音が育っていくような感覚です。

この弦、不思議な魅力があります。

RETRO弦の評価

Amazon.com(アマゾンのアメリカ本家)のレビューを見ているとそんな不思議な魅力にハマる人続出!
498件のレビューで星4.6です。(2020年8月30日現在)
(ちなみに2020年2月14日の時点では141件のレビューで星4.5でした。)

高い評価を受けていることが伺えますね。

レビューを見ていると「甘い音」「暖かい音」「メロウ」といったワードが目立ちます。
実際に使っている僕からしてもそのように感じます。

ヴィンテージギター以外にも張ってもいいの?

「ヴィンテージじゃないギターを使っているんだけど張ってもいいかな・・・?」

OKだと思います!
主張が少なくてナチュラルな弦なので基本的にどんなギターにも合うと思います。

ここは不満かな・・・?な点

約2年ほどずっとこの弦を愛用していますが特に気になる点は今までないです。
しかし強いてあげるのであれば店舗で取り扱っているところが少ないです。
(というか取り扱っているところみたことがないです笑)
なので弦が切れたのでお店に買いに行こう!ができません。
これは通販で買う時に1セット余分に買ってストックを用意するなどで対応できると思います。

RETRO弦まとめ

マーチンRETRO弦は1930年代に製造されていた弦を復刻したギター弦です。
シルバーに輝くルックスが特徴でルックス的にも音質的にもヴィンテージギターに相性ピッタリ!
それに加えてとても長持ちするのでコスパ的にも◎。
弾けば弾くほど育っていく不思議な隠れた名ギター弦です。
ヴィンテージのギターに何を張ればいいか悩んでいる方は是非ともお試しください!