「あの人の性格はこうだから絶対○○!」
「あの人はこう思っているに違いない!」
自分ではこのように思ったけど
「あ〜案外、○○だった!思い込みしてたなぁ・・・。」
っていう経験ありませんか?
僕はめちゃくちゃあります。
先日YG診断という性格診断をしてみたのですが少し主観的なところがあると診断されました笑。
思い返すと主観的になりすぎて失敗したことが多々ありました。
この性格を直したいなと悩んでいたところ、良い本に巡り合えましたので今日はご紹介したいと思います。
ラルフ・ドベリのThink Smartです。
主観的で思い込みが激しい、もっと客観的に思考できるようになりたい。
ひいては余計な間違いを回避したい!
そういう方にはこの本を読むことに強くオススメします!
この本は有名な哲学者のアリストテレスの引用から始まります。
賢人が目指すべきは幸福を手に入れることではなく不幸を避けることだ
つまりこの本で取り扱うテーマは思い込みを外すことによる失敗回避の方法です。
失敗が起こってしまう前提として「人間ってめっちゃ主観的な動物」ということを著者は挙げています。
この本を書いた人
それではこの本を書いた方は一体どんな方なのでしょうか。
ロルフ・ドベリ
作家、実業家。1966年、スイス生まれ。スイス、ザンクトガレン大学で経営学と哲学を学び、博士号を取得。スイス航空会社の子会社数社にて最高財務責任者、最高経営責任者を歴任の後、ビジネス書籍の要約を提供するオンライン・ライブラリー「getAbstract」を設立。香港、オーストラリア、イギリスおよび、長期にわたりアメリカに滞在。科学、芸術、経済における指導的立場にある人々のためのコミュニティー「WORLD.MINDS」を創設、理事を務める。35歳から執筆活動を始め、ドイツやスイスの主要紙にコラムを執筆。その他、世界の有力新聞、雑誌に寄稿。著書は40以上の言語に翻訳出版され、累計発行部数は300万部を超える。『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』『Think Smart 間違った思い込みを避けて、賢く生き抜くための思考法』(ともにサンマーク出版)は日本でもベストセラー。スイス、ベルン在住。
凄い方です。。。
ざくっと本の内容をまとめてみる

人間が起こす誤りは大体パターン化されている(行動経済学、認知心理学で実証済)
パターンを知っておくことで誤りを予防し同じ失敗を繰り返さないようにする
前提として人間は客観性がない動物
なので・・・
・自分を疑うこと
・ときには自己否定すること
がときには必要(それくらい人間には客観性がない)
逆を言えば人間の失敗はパターン化されている。
なのでそれを知るだけで失敗は未然に防げるのです。
この本ではその失敗のパターンが解説されています。
学んだポイントを12個抜粋

具体的に私がこれは心に留めておきたいと思ったポイント12個です。
①人間は先延ばしをするを動物
先延ばしにしてしまうのは人間に埋め込められたプログラム。
意思の力で解決するよりももっと簡単な方法を本書では紹介しています。
それは期限を設定し細分化しそれを人に宣言するだけ!
(例:○○時までに○○やりますと仲間のLINEに送る)
これ即効性ありです!
②判断力をキープするには
・なるべく決断量を減らすこと
・あまり血糖値を下げない
(IKEAが食事を低価格で提供しているのはそれが理由だそうです笑)
③人間は自分のアイディアを重要視する
なんとなく自分が一生懸命考えたアイディアっていいなぁって思ってしまいませんか?(僕もそうです笑)
どうもそれも人間の思い込みだそうです。
著者は過去を振り返りアイディアの質を自分で再検証しなさいと書いています。
自分が出したアイディアは本当に素晴らしかったか?
(本当に素晴らしいアイディアを生み出せていたら僕は恐らく今マクドナルドでブログを書いていません笑)
④人間は得をするよりも損することを嫌う
Youtubeのサムネとか見ていると損することを強調した文字が並んでいますよね。
「これをやるとあなたは貧乏になる!」みたいな。
これを逆手にとって営業活動に役立てることもできると思います。
⑤科学的な計画の立て方
やることが多すぎて頭の中がごちゃついていませんか?(僕もその一人です笑)
しっかりとした計画をたてるとその仕事を終わらせたときと同じくらいスッキリするそうです。
科学的な計画の立て方が紹介されていますので是非とも役立ててください。
1.過去のプロジェクト失敗例を学んでおく
2.計画をたてるプロジェクトが一度大失敗したことと仮定し、何故失敗したかを計画に盛り込む
3.ひとつの課題を20から50くらいに小分けしておくこと
⑥内観の錯覚は間違い
内観の錯覚とは自問をすれば真実や的確な答えにたどりつくという考え
内観の錯覚を自覚しないと陥る3パターン
1.相手が無知だと考える
2.相手は愚かなのだと考える
3.相手に悪意があると考える
本書の裏テーマである「人間の思い込み」の本質だと思います。
自分は見事にこの3パターンに陥るときが結構あるので気をつけようと思います。
大事なのは客観的に頭をクリアにして考えること。
この章の結びで著者はこう言っています。
自分自身の思考の異端児であれ!
⑦人間は数字より物語に惹かれる
物語に騙されるな、ということですね。
⑧期待について
コントロールできないもの(株式)などに期待するとロクなことがない。
株に深追いは禁物とされているのはこれが由縁だと思います。
逆に期待するのは自分自身と自分の大事な人へだけにするとポジティブな影響があるそうです。
⑨人間は未熟だったりものを知らないときに無駄話が増える
生み出した実績が少ない学者こそおしゃべりだそうです。
確かに自分に自信がないシチュエーションのときって余計な話をする傾向がある。。。
「言うことがなければ何も言わないことだ」byマークトウェイン
⑩不要な危機が避けたほうがいいピンチ
よく言われる「ピンチはチャンス」は科学的には正しくないそうです
⑪選択肢を多くもつのは成功を疎外する
選択と集中というやつですね。
「成功しないことをやめること」が大事です。
⑫学問で得た知識は不十分
知識にはふたつの種類があるそうです
①言葉にできるもの-学問で得れる知識
②言葉にできないもの-経験しないと身につかない知識
②のほうを大事にせよと著者は述べています。
つまり行動することが大事ということですね!
明日からとれるアクションプラン
①失敗予想を盛り込んだ計画書をつくる
②自分の考え、思考、思想を紙に書き出して反論してみる
③無駄話を意識してやめる
まとめ

この本は人間はとても主観的な動物という前提で書かれています。
言い換えると人間は誰しも主観的ということです。
今までは自分のことを主観的だなぁとコンプレックスなようなものを感じていたのですが
「人間は誰だって主観的だから仕方ないか」と自分を受入れる心が生まれたような気がします。
その心の余裕のお陰で日々の生活でもっと客観的に多方面から思考をする習慣を意識づけできています。
失敗はパターン化されているのでそれを知識として頭の中に入れておく。
その上で行動をして余計な失敗を避ける。
それでも失敗してしまうはず。そこから得る経験こそが宝物ではないでしょうか。
Think Smartおすすめです!